韓国伝統の「醬漬け」文化
すべての韓国料理の始まりはテンジャン(味噌)、コチュジャン(粉唐辛子)、カンジャン(醤油)と言うほど、「醬(ジャン)」は
韓国料理文化の基本です。 韓国人が考える「醬(ジャン)」は、単に食べ物を超えて、韓国の精神と魂が宿る文化遺
産であり、プライドといえます。
昔の大人は、家ごとに甕置き場を持ち、味噌、コチュジャン、醤油を作ることは、家族の食生活を担う母親にとって、非
常に重要なことの一つでした。 最近は 韓国でも「醬(ジャン)」を 直接 作って 食べる 家は 多くありません。 しかし、相
変わらず「醬(ジャン)」を除いて韓国料理を作ることができないのも事実です。
このように薄れていく韓国伝統の「醬漬け」文化を守るために多くの人が努力しています。 2019年には「醬漬け」が国
家無形文化財の第137号に指定されました。 文化財庁は「醬漬け」が古代から長く続いた悠久の歴史を持ち、韓国
の料理の調理法や食文化に関する研究など、様々な方向から研究でき、韓国の住居文化、年中行事、伝統科学的
要素などを複合的に有しており、世代間で伝承され、全ての韓国人が直接·間接的に参加しているという点で、国家無
形文化財に指定する価値が高いと評価しました。
豆を発酵させて食べる「豆醬」文化圏に属する韓国の醬は、伝統的に食生活において重要な位置を占めてきました。
大豆栽培、麹作り、熟成と発酵などの過程に発展させてきた韓国の「醬漬け」は、中国や日本とは区別される独特な
醬製造法です。 また、みそとしょうゆを浮かべる過程を経た後、味噌と醤油の2種類を作るという点などは、韓国の味噌
漬けが持つ独創的な特性です。
韓国の深い味、味噌漬け
まず、みそ玉麹を塩水と一緒に入れて40~60日ほど熟成発酵させ、醤油が染み出たらみそ汁を取り出して醤油を取
り除きます。 しょう油を濾過し、残ったみそ玉を砕いて混ぜた後、塩や濾過したしょう油を若干混ぜ合わせます。
消毒した甕の底に塩を少しかけた後、和えたみそ麹をしっかり押さえてその上に塩で白く覆います。 壺の入り口を網で
覆い、日差しがいい時は蓋を開けて日差しを当て、日が暮れると蓋を閉めながら1ヶ月ほど熟成させれば味噌が完成し
ます。 もっとおいしい味噌をつけるためには、醤油を抜かずに漬ける方法もあります。
①かめからみそ玉を取り出す。 ②取り出したみそ玉を壊す。
この時、テンジャンを早く食べるためには、醤油で味を調える。
③かめに入れて塩で覆う。 ④塩を覆っておかないと虫を防げない。