演説する尹大統領=6日、ソウル(聯合ニュース)
韓国で国を守るため犠牲になった人々を追悼する「顕忠日」の追悼式典が6日、国立墓地の国立ソウル顕忠院で営まれた。尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領は演説で、北朝鮮の核・ミサイル能力は朝鮮半島だけでなく北東アジアと世界の平和を脅かす水準に達しているとしたうえで、「北の核・ミサイル脅威を抑止するとともに、より根本的かつ実質的な安全保障能力を備えていく」と述べた。
尹大統領は「今この瞬間にも、北の核・ミサイル脅威は高度化している」とし、北朝鮮が5日に複数の種類の弾道ミサイルを連続発射したことに言及。「北のいかなる挑発にも断固として厳正に対処する」と言葉に力を込めた。
一方、国の安保と国民の安全を守るために身をささげた人々の遺族を支えることは国の義務だとし、国家功労者らの勲功に報いる報勲政策を強化する考えも示した。
尹大統領は、民家への戦闘機墜落を避けるため操縦かんを握ったまま殉職した空軍操縦士、火災現場での人命救助中に殉職した消防士らの名前を挙げながら、「制服を着た英雄たちが尊敬される国をつくる」と強調した。