同市によると、呉氏は バッハ氏に「36年五輪招致に向けたソウ
ル市の意志は非常に強い」と訴え、「1988年ソウル五輪から
およそ50年を経て再び五輪を開催することになれば、この上な
い相乗効果が期待できる」と述べました。
同市の蚕室スポーツ・MICE(国際会議や展示会)複合空間の
造成事業にも言及し、新たに設ける施設が「五輪を再び開催する
上で非常に有用になるだろう」と紹介しました。
この事業は蚕室総合運動場一帯の約35万平方メートルの用地に
スポーツ・文化施設とビジネス・宿泊・商業施設を造成するもの
で、ハンファ建設のコンソーシアム(企業連合)が 事業の優先交
渉権者に決まっています。
ソウル市は朴元淳(パク・ウォンスン)前市長(20年7月まで在任)
時代にソウルと北朝鮮・平壌共催の32年五輪を招致しようとしたが
かなわなかったのです。その後、36年五輪の単独での招致に方向を
転じました。世界的なスポーツイベントを機に都市のブランド価値を
高め、経済や社会、文化分野に活気をもたらす狙いがあります。
市によると、現段階で中国をはじめインド、インドネシア、カタール、
トルコが36年五輪招致の意向を表明している。他にも招致に関心を
示す国が複数あり、過去最高の競争率が予想されています。