台風7号が韓半島を通過した19日以後、韓国で蒸し暑さが猛威を振るっている。
24日午後、ソウルでは昼間の気温が32.1度まで上昇した。慶州(キョンジュ)で36.3度、大邱(テグ)で36度、全州(チョンジュ)で35.3度など全国ほとんどの地域で最高気温が30度を上回った。これは平年より2~3度高い。江陵(カンルン)で34.9度、束草(ソクチョ)で34度など東海岸地方の気温も平年より4~7度上昇した。特に光州と全州は18日から1週間、ソウルも21日から4日間連続で昼の気温が30度を上回った。
夜間の最低気温が25度以上となる熱帯夜も続き、ソウル、水原(スウォン)、大邱では23日から2日、済州(チェジュ)は22日から3日連続で熱帯夜となった。
気象庁は24日、ソウル、済州、江原道(カンウォンド)山間部などを除く全国ほとんどの地域に猛暑注意報・猛暑警報を拡大発効した。「高温多湿な北太平洋高気圧が例年に比べ韓半島で大きく勢力を拡張した影響で、蒸し暑さは8月上旬まで半月程度続くだろう」と予報した。
影響して電力需要も連日夏季の過去最大値を更新した。この日午後2~3時の平均電力需要は7291万キロワットで前日の消費量を超えた。
熱中症が懸念される中、気象庁が出した「猛暑時の行動要領」では、●日中はなるべくゆっくり歩く●軽く明るい色の服をゆったりと着用●喉が乾かなくてもこまめに水分を摂取●停電に備え、懐中電灯、非常食、うちわを準備、などを勧めている。
◇猛暑特報=1日の最高気温が33度を超える日が2日以上続けば猛暑注意報、35度以上なら猛暑警報が下される。