
特赦が決まった鄭鳳株元国会議員(資料写真)(聯合ニュース)
韓国政府が29日、新年を前に6444人に対する特赦を決めました。
文在寅(ムン・ジェイン)政権で初の特赦。
政治家としては鄭鳳株(チョン・ボンジュ)元国会議員だけが対象となり
ました。鄭氏は2007年の大統領選挙を控え、李明博(イ・ミョンバク)
候補(当時)が 投資諮問会社の実質的な所有者の疑いがあると 指摘し、
選挙法違反の罪で懲役1年を言い渡されました。22年までの被選挙権を
剥奪されたが、今回の特赦で 政治活動を再開することができます。09年に ソウル・竜山再開発地域ビルで立ち退きに反対し 立てこもって
いた住民と鎮圧に乗り出した警察官ら6人が死亡した事故では、25人の
関係者の恩赦が決まりました。
一方、労働界を中心に市民決起の大規模集会を主導した罪で 懲役3年の刑
に服している労働組合の全国組織・全国民主労働組合総連盟(民主労総)の
ハン・サンギュン委員長については、恩赦を求める声が高まっていたものの、
対象から外されました。
政府は「 刑事処罰や 行政処分で 困難な状況にある一般市民の負担を軽減し、
正常な社会生活に早期復帰できるよう機会を与えるという趣旨 」と説明。
企業関係者や公職者の不正・腐敗、凶悪犯罪などは対象から外したとしました。
政府はまた、運転免許証の取り消しや停止、違反点数に対する 特別減免措置
も 並行しました。165万人が 対象となります。