握手する文大統領(左)とスー・チー国家顧問=3日、ネピドー(聯合ニュース)
ミャンマーを国賓として訪問している文在寅(ムン・ジェイン)韓国大統領は3日、同国のアウン・サン・スー・チー国家顧問
兼外相と会談し、両国の共同繁栄に向けた実質的な協力策などを話し合った。
韓国大統領のミャンマー国賓訪問は2012年以来となる。文大統領は会談で、今回の国賓訪問が1975年の国交樹
立以来、投資・貿易、文化・人的交流などさまざまな分野で発展してきた両国の友好・協力関係を一段階進展させる
重要な契機になることに期待を示した。スー・チー国家顧問は両国関係の一層の発展を望むと述べた。
双方は特に、韓国とミャンマーがいずれも平和・和平プロセスを国の最優先課題として推進しているとの認識で一致し、両
国が直面する平和に関する課題の解決へ協力することを申し合わせた。
文大統領は、ミャンマーが「朝鮮半島平和プロセス」の進展を積極的に支持していることに感謝の意を示し、ミャンマーも同
様に「ミャンマー和平プロセス」の進展によって民族間の和合と国家統合を成し遂げられるよう願った。
スー・チー国家顧問は、南北・米朝首脳会談の開催など朝鮮半島情勢に肯定的な状況変化をもたらした韓国政府の努
力を高く評価するとともに、今後も朝鮮半島の非核化と平和定着に向けた韓国の努力を積極的に支持すると表明した。
双方はあわせて、11月に韓国・釜山で開催される韓・東南アジア諸国連合(ASEAN)特別首脳会議、メコン川流域国(ラ
オス、カンボジア、ミャンマー、ベトナム、タイ)の首脳が参加する韓・メコン首脳会議の成功に向け、緊密に協力することでも一
致した。
また、ASEAN加盟国などとの協力拡大を図る韓国政府の新南方政策と、ミャンマーの中長期の国家発展戦略である持続
可能な開発計画には「人間中心」の発展を目指す共通点があるとし、両政策の調和のとれた協力事業に取り組むことで合
意した。
さらに、両国の経済協力の拡大に向けては制度的基盤の構築が重要だとの認識で一致し、高官級の定例協議体「韓国・
ミャンマー通商産業協力共同委員会」の設置などを進めることにした。こうした制度的基盤を土台に新都市や港湾開発など
のインフラ分野、電力・エネルギー分野での協力を強化する方針だ。
双方は会談後、通商・産業協力、港湾開発協力、科学技術協力などに関する覚書(MOU)の署名式に出席した。式後、
韓国政府はミャンマーの子どもたちが通学に使うスクールバス60台を寄贈した。
<情報出処 : 聯合ニュース https://www.yna.co.kr>